自動車はどこから来たの?クルマの起源を知ろう!

自動車はどこから来たの?クルマの起源を知ろう!

目次

起源~蒸気自動車の画期的発明~

自動車の誕生は1769年、フランスで発明された、蒸気の動力で動く「蒸気三輪自動車」が起源とされています。もとは軍隊の大砲を運ぶように造られたもので、スピードは時速10km以下だったと言われています。日本は江戸時代、ヨーロッパでは馬車が主流でしたので、画期的な発明でした。
実は電気自動車も、ガソリン車より歴史は古く、1873年にイギリスで電気式四輪トラックが実用化されています。最近の発明だとばかり思っていたので、びっくりです!

~ガソリン自動車の誕生~

エンジン搭載の自動車は、1870年、オーストラリアの発明家が、ガソリンを燃料にして走る荷車を発明したことに始まります。その後、ドイツの発明家がガソリンエンジンを開発し、同じくドイツの技術者「ゴットリープ・ダイムラー」がそれを改良。会社を立ち上げ、自動車販売を始めました。
ドイツでは同時期に、「カール・ベンツ」もガソリン動力の三輪自動車を発明しており、やがてその2人が手を組み「ダイムラー・ベンツ社」が誕生。ガソリン自動車を発明したのは、ダイムラーとベンツと言われています。
世界初の自動車レースもこの頃に開かれており、22台の自動車が出場しました。参加車のうち15台がガソリン自動車、6台が蒸気自動車、1台が電気自動車で、完走したクルマ9台のうち8台がガソリン車であったことから、ガソリン車の優位性が明らかになったレースだったそうです。

~自動車量産の時代~

今の自動車工場のように量産体制を確立したのが、1907年にアメリカの「ヘンリー・フォード社」が量産した「フォード・T型」。フォードは、流れ作業で自動車を大量生産することにより販売価格を下げ、自動車を、富裕層だけでなく一般大衆にも所有可能にし、大きな産業にした立役者でもあります。
また、価格だけでなく、操作機能の向上も大衆化に一役買いました。昔は重いクランクハンドルを力いっぱいに回さなければエンジンが始動できず、女性や老人では操作が難しかったのです。男性でもハンドルが逆回転してしまうことがあり、腕の骨折や、死亡事故もあったほどでした。技術者の地道な努力が積み重なり、現代の、誰でも乗れる便利な乗り物に成長していったんですね。当たり前のことが当たり前ではない時代を振り返り、現代のありがたみを実感します!