2020年4月以降に発売の新型車から、暗くなると車のヘッドライトが自動で点灯する「オートライト」機能の搭載が義務づけられます。 この基準は、「日没の1時間前後に交通死亡事故が多い」という分析結果から決定しました。
あたりが薄暗くなってきても、ドライバー側の視界がまだまだ良好なことから、「まだ点灯しなくてもいいかな?ほかの人も点けていないし」という油断が生まれ、多くの事故が起こってしまうのだと言います。
夏から秋に変わる時期は特に、徐々に日が短くなっていくことに気付きづらいもの。また、雨天時はさらに早いライトの点灯が必要です。
日没1時間前にライトを点ける「おもいやりライト」運動を心掛けたいですね。 11月10日は(いい点灯)の日!16時に一斉にヘッドライトを点ける事故防止運動に協力しましょう!
2017年上半期の交通死亡事故の特徴のひとつに、「自動車対歩行者の死亡事故の約56%は、車が『ハイビーム』で走行していれば回避できた可能性が高い」ことが分かりました。 市街地では、「まぶしい」「前の車をあおっているように見える」と一部不評のハイビームですが、実は、場所に関係なく、夜間走行はハイビームが基本のルールなのです。
ロービーム(通常のヘッドライト)では40m先の障害物しか目視できませんが、ハイビーム時は100m先の障害物が見えるそう。 歩行者側が自動車を認識できる距離も同じくらいの差があると言えるのです。
もちろん、前に車がいるときや対向車が来たときは、ロービームにするのがルール。 この切替の面倒さから、ロービームのままで走る車が増え、教習所でも「他車に迷惑だからハイビームは控える」と教えられることもあるほど、この間違ったマナーが浸透してしまったのかもしれません。
今一度、正しいルールを確認をお願いいたします。 こういった積み重ねで交通事故を減らす努力をすることが、ドライバーの最も大切な義務ではないでしょうか。