車の盗難対策いろいろ!その一部をご紹介します。

車の盗難対策いろいろ!その一部をご紹介します。

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先般、警察庁から、2018年の自動車の盗難認知件数が、59年ぶりに年間1万件を下回ったと発表がありました。
盗難件数は、2001年には組織的な窃盗によって6万3,275件と急増し、社会問題化。そこで、官民合同でプロジェクトチームを組み、総合的な対策に着手したそうです。2003年の6万4,233件をピークに減少傾向となり、ついに昨年、8,628件と1万件を下回る件数となりました。

この件数の減少には、ユーザー自身が対策を強化したことも要因のひとつではないかと思うのです。車関連の犯罪は大きく分けて「自動車盗」「車上荒らし」「部品狙い」の3つがありますが、今回は主に、車そのものを盗む「自動車盗」の対策について、一部ご紹介したいと思います。


空き巣対策でもよく言われますが、被害を未然に防ぐには、
「犯行に及ぶ前に諦めさせること」が重要です。「この車、盗むのに時間がかかりそう…面倒そう…」と思わせる工夫にはこんなものがあります。

基本の対策としては「警報装置」がありますね。車が異常を感じたときに警報を鳴らしてくれるもので、車の振動のほかにも、ジャッキアップなどの傾きが検知できるものもあります。停車中にセンサーが点滅してその存在を知らせたり、ステッカーを貼ることも、犯罪抑止力につながります。

「ハンドルロック」も対策としては有名です。ディンプルキーやクロスキー特殊な鍵でロックできたり、素材も壊しにくい鋼鉄材であればより安心です。窓から覗けば目に見える対策ですので、視覚的にも防犯アピールができます。「タイヤロック」はタイヤに直接取り付けることで、走らせようとしてもロックが回転を邪魔し、前進や後退ができません。
「ペダルロック」はクラッチやブレーキが踏み込めなくなるように、頑丈な金属で固定することができます。エンジンがかからないようにする「イモビライザー」や、さらにそのセキュリティを強化する「OBDガード」など、巧妙化する手口に対する対策も開発されています。

最近では、「スマートキーのリレーアタック」による盗難も増えているそうです。
これは、常に電波を発しているスマートキーの特性を利用し、その電波を増幅して、遠くにある車のカギを開けてしまうというもの。買い物中のポケットのスマートキーの電波を、店外の仲間に向けて増幅し、集団で車を盗むという手口です。
これを防ぐには、スマートキーの電波を遮断するケースに入れること。クレジットカードのスキミング防止のイメージですね。気になる方は、是非調べてみてください。

大切なのは、きちんと防犯の意識を持つこと。愛車との楽しいカーライフが続くことをお祈りしております。