いくつ知ってましたか?自動車ガラスの役割と機能

いくつ知ってましたか?自動車ガラスの役割と機能

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自動車には、フロントガラス、サイドガラス、リアガラスと、大きく3種類のガラスが取り付けられています。形や大きさが違うだけで同じように見えますが、実は、それぞれのガラスには役割があり、その役割によって、材質や機能が異なるのです。皆さんはいくつご存じでしょうか?

フロントガラス

まず1番先に目に飛び込むのがフロントガラス。雨風や飛び石、また、万が一の事故の際など、最も過酷な条件にさらされるフロントガラスには、必ず「合わせガラス」が使われています。2枚以上のガラスを強靭な樹脂で接着して一体化させている合わせガラスは強度も高く、この樹脂膜の力で、割れても破片が飛び散らないようになっているのです。


また、ガラスとガラスの中間の膜に紫外線の吸収材が混ぜられており、その効果により99%の紫外線がカットできます。運転焼けと言われる日焼けは、大抵は腕のことを指しませんか?正面の日差しからは、フロントガラスによって守られているんですね。
雨風をはじくために少しカーブした形をしているのも、フロントガラスの特徴です。

サイドガラス

リアガラスにも共通していますが、サイドガラスには「強化ガラス」が使われています。強度は高いですが、専用のハンマーで割ると一気に粉々になる構造で、ドアが開かないなどの緊急時
を想定してつくられています。お茶碗や一般のガラス製品は、割れると鋭利な破片になって手を切る心配がありますよね。強化ガラスはそういった危険を軽減するため、粉々の丸い粒状に割れるようになっているのです。

リアガラス

リアガラスについている横線模様、不思議に思ったことはありませんか?これは、ただの模様ではなく、「リアウインドウ・デフォッガー」と呼ばれる電熱線なのです。ここから発せられる熱がリアガラスの結露を解消し、視界をクリアにしてくれます。寒い地域では凍結を防ぐのにも一役買ってくれるのが、デフォッガー。消費電力が大きいため、長時間の使用はバッテリー上がりの原因にもなってしまいますので、ON/OFFを切り替えましょう。


大事な役割と機能を持っているガラス、梅雨時のメンテナンスも忘れずに、安全なドライブをお楽しみください。