カーリンク甲賀水口店

市内の障害者作業所の職員の方が、「作業所でカットした古着を、ウエスとして使ってもらえないか？」と、来店されました。対応していると、こんな話を聞きました。

「作業所に通われている方々の一ヶ月のお給料をご存知ですか？多くて一万五千円程度、平均五～七千円が実状です。」

これには、驚きました。障害をお持ちの方も、オシャレをしたければ、好きな音楽のＣＤを買いたい方もいらっしゃるでしょうに･･･。私の身近にも障害をお持ちの方がいらっしゃり、とても他人事には思えませんでした。

何か当社でお力になれないかと考え、店の感謝祭に作業所の製品を利用してみてはどうかと思いつきました。早速問合せると、複数の作業所で色々な商品を作っているとのこと。そこで、その商品を、感謝祭で展示販売してはどうかと提案させて頂きました。どのような方が、どのように商品を作っているのかを、少しでも多くの方々に知って頂き、また、お買い上げ頂ければ、作業所の力になれるのではないかと思ったのです。揃った商品は、和紙製の写真入れやカレンダー、レターセット、信楽焼きの陶器、卯年にちなんだマグネットなど。当社でマグネットと箸置きとエコキャンドルを購入させて頂き、マグネットは、感謝祭のご来場記念にお渡しすることにしました。

そこにはこんな言葉が書かれています。『私も友達が欲しい。私も仕事がしたい。私も元気な体になりたい。そんな一人ひとりの願いが叶えられるようにみんな頑張っています。』

この言葉を見るたび、私たちが普段の生活を送れているのは、決して当たり前ではないことに気付かされます。

お客様からも、「この和紙のレターセットいいですね。箸置きもかわいい。」「味があって、ふたつと同じものがないのがまた良いですね。」と、お声を頂き、一万六千円程度売り上げました。全売り上げを寄付し、マグネットなどの仕入を含め、五～六万円程度の貢献ができたと思います。

また、納車写真を、作業所の和紙製の額に入れてプレゼントする活動を始めました。お客様からの評判も良く、微力ではありますが、社会に貢献できていると思います。今では時々、商品を作った担当の方がお店に来てくれることもあります。

これからも、自分ができることを実践し、社会貢献と共に豊かな心が通じ合える、そんな温かいお店であり続けたいです。