カーリンク松江南店

「使わなくなったキャラバンの買取をお願いしたい。」との電話を、廣谷店長が対応したときのことです。何店舗かで金額を聞き、一番高いところにお願いするということでした。訪問した時には、すでに日は落ち、査定は難しい状況。せめて委託の説明だけでもさせて頂きたい旨をお伝えすると、快く応じて下さり部屋に通して頂けました。

するとお部屋には、ご主人様と思われる方のお写真がたくさん飾ってありました。お話を聞くと、ご主人様が突然お亡くなりになられ、使われなくなったご主人の車を売却したいとのこと…。涙ながらに話される奥様の姿に、廣谷店長は思わずもらい泣きをし、奥様の想いを120%汲み取れるのは委託しかないと確信したそうです。

奥様に、ご主人様が大切にしていた車を少しでも高く売るには委託しかないこと、そして、大切な車をこれからも大切に使って頂くには、事情を汲み取って頂ける方にお譲りするのが一番だとお伝えしました。熱い想いは奥様に伝わり、その日に預からせて頂きました。

廣谷店長が、その出来事をこと細かく皆に話すと、皆が共感し、全員が、必ず良い方に販売するという強い想いを持ちました。早速、基盤のお客様の要望を全員で出し合い、廣谷店長と松本さんがご提案を始めました。そして十日後、廣谷店長が提案をしたお客様に販売が決まり、奥様には大変喜んで頂きました。

奥様のご期待に応えられ、皆が喜んでいる中、安達社長から、更なる提案がありました。 「ご主人が大切にされていたお車の写真を部屋に飾られたたくさんの写真と一緒に飾って頂いてはどうか。写真を引き伸ばし、フォトスタンドに入れてお贈りすれば、さぞかし喜んで頂けるだろう。」

それを聞き、すぐに行動開始です。お客様のご自宅にも近く、世界一綺麗な湖とも言われる宍道湖畔で撮影しました。フォトスタンドは、カーリンクの表彰式で頂いたものを使用することにしました。

奥様は、その写真を見るなり感極まわれ、号泣されたそうです。報告を受けた皆も大喜びで、このエピソードは朝礼で全社員にも共有されました。お客様の喜びが私たちの喜びや元気の源になることを、皆が実感したと思います。

一人の考えではなかなか思いつかないことも、皆で考えることでアイデアが生まれ、お客様に感動して頂くことができます。そしてそれが個々の経験になり、成長につながります。情報共有の大切さを改めて実感したと共に、一人のお客様の喜びを、全社員が心から喜べるこの環境を嬉しく思いました。