カーリンク清水港店

鈑金入庫がきっかけで、顧客となられたお客様。新車のＣＸ５に興味があり、当社のマツダ新車部門の営業、高田さんが対応しました。結婚前に奥様が購入されたセリカＳＳⅡを、ご夫婦で大変気に入っていたそうですが、子供が生まれチャイルドシートを取り付けると窮屈で、乗り替えを決意されたそうです。ディーゼルかガソリンかで悩まれ、その日は保留となりました。

数日後、お客様から電話がありました。「セリカのリアアンダースポイラーを損傷してしまったんだけど、部品は買ってあるから修理してもらえない？代替はするけど、壊れたまま別れるのがかわいそうで。」とのこと。お気持ちを察し、快く対応させて頂きました。

翌週、ご家族で来店され、ＣＸ５をご成約。そのときに、トヨタのヴァンガードと迷ったけれど、セリカの部品持込修理を断られたので、当社での購入を決めたと教えてくれました。

セリカの査定額は六万円。奥様のご希望金額は新車予算超過分の十八万円でした。「これだけ可愛がられた車なら、同じように可愛がってくれる方につなげるべき。」と委託販売の説明をすると、「以前、他店の査定でゼロ円と告げられ、本気で落ち込みました。でも委託販売なら価格がつくかもしれないってことですよね？」と、お任せ頂きました。一週間後に奥様が帰省されるとのことで、「戻ってきた時に売れていたらお別れできないので、最後に乗り納めします。」と、その日は帰られ、 帰省前に預かる約束になりました。その話を聞き高田さんは、「本当にセリカが好きなんだな。寂しいんだろうな。」と痛感したそうです。何とか気持ちを形にできないかと考え、ＣＸ５のナンバーをセリカと同じナンバーでプレゼントしようと思いつきました。

納車日は、奥様がご実家から戻る日に決定。その際ご主人から、代車を貸してほしいと申し出があり、本当のラストランをご家族で楽しんで頂こうと、セリカを一度お返ししました。セリカで、奥様とご実家のお母様も連れられ、納車のご来店。「最後に乗れて良かった。本当にありがとうございます。」と喜んで頂き、すぐにナンバーにも気づかれ、ご夫婦揃って涙を浮かべられました。「ここで決めて、買う事ができて本当に良かった。」と、最高の言葉も頂けました。

その後、セリカの販売が決まり、希望額十八万円も叶える事ができました。買取契約のご来店の際、納車仕上げ中のセリカを見ながら、「このお店に任せて良かった。感動しました。」と、またしても最高のお言葉を頂き、本当に嬉しくなりました。

今回対応した営業の高田さんは、二ヶ月前に基礎研修を卒業したばかりです。基礎研修前の営業スタイルでは、このような商談や発想はできなかったと思います。【想いは常に手法の上流にあり。想いはあるなしではなく度合いである。】この気持ちがあったからこそ、お客様の感動に繋がったのではないかと思います。このような商談ができるスタッフが当社に増えたことを、誇りに思います。